Sygic は、バイクライダー向けに特化した革新的なヘッドアップディスプレイの開発に向けて、ドイツの digades と提携しました。Sygic のモバイル用 SDK を活用した本システムには、カスタム経路設定、バイク向けに最適化されたナビゲーション機能等が搭載されています。このシステムがあれば、ライダーは道路から目を離さずに、正しい道を走行できます。
digades が展開するブランドの Tilsberk は、バイクライダーのヘルメットのバイザーに制限速度、実際の速度、次の右左折、走行時間・距離等の重要な情報を映し出す ヘッドアップディスプレイを開発しました。この装置はBluetooth でライダーのスマートフォンに接続します。バッテリーの持続時間は最大12時間です。このシステムでは、GPX ファイルを経由した経路のインポートや、Calimoto アプリへの直接接続ができます。高品質な TomTom マップを使用し、カスタマイズ設定した経路情報やナビゲーションをコンパクトに表示します。
Sygic はこのモバイル SDK の開発で、部分的ながら重要な役割を果たしました。digades は Sygic の技術を活用して開発工程を効率化し、バイクライダーならではの需要に応える製品を生み出しました。digades のプロダクトオーナー、Christoph Lebelt 氏はこう語っています。「Sygic と提携でき、光栄に思います。Sygic のモバイル SDK は、当社のヘッドアップディスプレイに最適なプラットフォームでした。まさに他に類を見ない製品を市場に出せたと思います。」
Sygic Navigation のマネージングディレクター、Štefan Jančiga 氏は、こうコメントしています。「digades との提携によって、当社のモバイル SDK の汎用性や、他社の開発とビジョンの実現に協力できる能力が示されました。世界のバイクライダーが、ヘッドアップディスプレイの良さを感じてくれるのが楽しみです。」
Tilsberk のヘッドアップディスプレイには専用のアプリがあり、そこでディスプレイのカスタマイズ、経路設定、その他の操作を行います。ライダーは、乗り方や好みによって様々なモードを選択できます。
バイク用ヘッドアップディスプレイの開発には、難題もありました。重大な課題のひとつは、様々な天候の変化や振動に耐える耐久性を保ちつつ、ヘルメットに装着できるコンパクトサイズに収めることでした。もう一つの重大な要素は、丸一日乗ってもバッテリー切れを起こさない省エネ設計でした。さらに、安全性に配慮してライダーの気を逸らさないように、表示するデータは敢えて必要不可欠な情報だけに絞り、シンプルにしました。
こうした課題の克服や、7000 時間におよぶ開発を経て生まれた Tilsberk ヘッドアップディスプレイは、重要情報をリアルタイムで表示し、ライダーが道路から目を離すことなく、より安全な走行を楽しめるようにする、コンパクトで信頼できるデバイスです。