2023年1月5日ラスベガスにて、消費者やプロ向けにナビゲーションアプリを提供しているSygicは、自動車コックピット電子機器メーカーであるVisteonと提携し、新たなデジタル車内体験を提供することを発表しました。
車はつい最近まで、移動手段として作られてきたものです。その後エアコン、シートベルト、パーキングセンサーを始め、エアバッグや運転支援機能など、運転を快適で安全、楽しいものにする機能が搭載されました。車はこれまで目覚ましい進歩を遂げてきましたが、運転手の高まりつづけるニーズに対応するために改善の余地は多大にあります。動きが遅くバグが多発し、グラフィックスが雑で面白みに欠ける車載インフォテインメントシステムはもう必要とされていません。今求められているのは、動きが早く滑らかで、ちょうどいい機能性が備わったものです。
自動車メーカーは、業界トップと競い合わなければなりません。テクノロジープロバイダーではその実現が可能です。Android Automotive OSは直感的に気が散ることなく利用でき、今までにない体験を実現した、将来性の高いプラットフォームです。AAOSにはデータ接続のオプションがありますが、Sygicではマップをローカルに保存するので、データ使用量を制限し、インターネットへの接続が限られている場合でも正常に機能します。
自動車メーカーがこの可能性に気づき、車両システムへの密接な統合には危険性がないと判断すれば、アプリ開発者はこれまで以上に多くの機能を提供できます。
Sygicの自動車事業開発幹部、Martin Elexaは「Sygicでは、電気自動車の充電状況の表示などといった機能の提供に意欲的です。例えば、運転手が目的地に到着後のバッテリー残量を確認できるようにします。もし残量が少ないようであれば充電するよう通知され、ルート上にある充電スタンドが表示されるので事前に充電場所を確保することができます」と話しています。
また、内蔵カメラと統合し、標識認識や接近警告、ナビゲーションをメーターに表示できるようにし、ドライバーが快適に運転できるようにしたいと考えています。
Visteon AllGo アプリストアは、コックピットに接続しながら、効率的にアプリベースのコンテンツに安全かつ便利にアクセスしたいという世界的ニーズの高まりに対応するものです。Visteonは車載インフォテインメントにおけるパイオニアであり、その取り組みを活用することで、Visteon AllGo アプリストアでは 自動車用に最適化された さまざまな モビリティ、ナビゲーション、駐車、インフォテインメントアプリを提供しています。
VisteonのConnected Services Ecosystem統括、Rishita Bachuは「Sygic GPS NavigationをVisteon AllGo アプリストアに追加したことで、車両向けの新しいコネクテッド機能が利用できる、堅牢なナビゲーションソリューションの提供を実現できました」と述べ「スマート機能が搭載され直感的なナビゲーション機能が利用できるこの新しいアプリを追加できたこと、そしてハイテク技術見本市CES® 2023で業界のパートナーにお披露目できたことを嬉しく思います」と話しました。
Visteonとは
Visteonは、モビリティ産業に貢献する世界的なテクノロジー企業です。インターネットへの常時接続を実現し、より快適で安全に運転できるようなサービスの提供に専念しています。当社のプラットフォームでは、実績のある拡張可能なハードウェアやソフトウェアソリューションを活用しており、世界中にいる自動車産業の顧客のデジタル化、電気化、自律化を実現します。デジタルメーターやディスプレイ、Androidベースの車載インフォテインメントシステムのほか、ドメインコントローラ、高性能運転支援システム、電化など、業界の主要なトレンドに合わせた製品を提供しています。Visteonの本社はミシガン州バン・ビューレン・タウンシップ(Van Buren Township)にあり、世界17か国、40以上の施設で約1万人の従業員が従事しています。Visteonの報告によると、2021年には売上高が約28億米ドルを記録し、新規事業においては51億米ドルを計上しました。詳しくは https://visteon.com/ をご覧ください。